最前線と局地戦
来月10日の召集が報道されだした臨時国会。いずれにしても、内閣改造でどのような布陣になるかによって、国会の趨勢が決する。そして、民主党も第二次安倍内閣に対しての具体的な戦略が議論される(ハズ!)。
年金問題も、当然ながら臨時国会の大きな課題でありかつ当面の国会では継続的な課題でもある。そして、小沢代表が指摘するテロ特措法も当然ながら与党は必死になって「現実論」を前面に押し立ててくるだろう。前線としては、このあたりは間違いない。
一方、ここのところの国会で問題になりながらかつ指摘もされてきながらマスコミ報道が退いてしまったとたんに議論の俎上から消えてしまっている(かのように見える)ものにも光を当てなければならない。
たとえば、自主共済保険(いわゆる無認可共済保険)の保険業法適用除外の議員立法は、前国会に僕が筆頭提出者というか一人で作って同僚にも賛意をいただいて提出した法案なのだが廃案となってしまった。当然、これなどは再提出しなければならない。
さらに、耐震偽装問題で提起された建築基準法改正によって、現場は大混乱である。
これも、基準法改正、建築士法改正、住宅瑕疵担保責任法など矢継ぎ早に行われた法整備の中でのひずみが極めて顕著に現れている例でもある。建築確認検査事務が三ヶ月も滞っているなど、建設業界の生死に関わる問題として国会の議論などと悠長なことを言っておれない状況であり、議員としての対応を何とか考えたいと思っている。
そして、少々専門的にはなるがこれも国会で指摘してきた登記オンラインシステムの問題。ガタガタのシステムを、ただダメだダメだと騒ぎ立てるだけのつもりは毛頭ないが、あまりにもずさんな今日の整備状況は糾さねばなるまい。当然、これもジミーな論点ではあるが取り組みが必要。
と、振り返っての国会活動の継続も重要。そして、こうした中身は結局は「行革」なのである。
行革の具体の詰めを、しっかりやることが当面の自分の仕事かなと感じている。