形骸化の極み=国幹会議

2009年4月28日 (火) ─

 昨日の国幹会議は本当に驚いた。

 午後6時半からホテルオークラ平安の間。10名の衆参議員と10名の学識経験者で構成される委員に、国交省から資料が配布され議案が説明される。

 そして全委員から2~3分の意見や質疑。ほぼ全ての委員から、「国幹会議のあり方」について疑義が呈される。

 先週金曜日にいきなり招集され、資料を当日に見せられ説明されても理解しようがない。こうした意見が出されるのだが、淡々と時間が過ぎて、最後に金子国交大臣が「ショートノーティスで判断できないという意見や資料が前もって見られないなどのご意見もあり、次をできるだけ早く開きたい」との答弁。

 あれ?、今日は決めないのかな、と思っているとやおら委員長が議案の採決。あっという間に議決される。傍聴席から怒号が飛ぶ。

 いやー、こんなひどい会議見たことない。どう聞いてたってまったくの同意を得てないにもかかわらず、これで4区間1兆5190億円の道路の整備計画が議を経た。

 前回が07年に開かれて以来。こうして、どんどん道路整備計画が予算審議とは違うところで進んでいく。しかも、国会で議論したことを無視して。

 特に今回ひどいと思われるのは、決定路線4区間のうち3区間を「合併施行(がっぺいせこう)方式」にて整備しようとしていること。

 高速自動車国道は、平成13年の閣議決定で「新たな道路建設には国費は投じない」ことが定められている。にもかかわらず合併施行とは国と道路会社がお金を出していくということ。つまり税金投入して道路を造りだすことに方針転換したということだ。

 こんな大事なことを、シレッと決めるとはヒドイにもほどがある。まったく国民のコンセンサスなしに税金をどんどん使っていく仕組みをこっそり作っていくのが、官僚主導政治だ。

 今日の国交委員会でも30分だけど、さわりをやったが続きは予算委員会。

 早速、枝野次席理事から来週の金曜日、8日の基本的質疑テレビ入りでのバッターを言い渡される。

 時間は55分。基本的質疑の民主党のトリとなるのでガツンとやってください!との枝野理事からのオーダーを受け、連休は質疑準備で明け暮れることになることを覚悟する。

 補正予算でもふんだんに盛り込まれている、道路問題をまた徹底的にやる。

形骸化の極み=国幹会議