奈良の耐震偽装問題現場視察

2005年12月4日 (日) ─

 耐震偽装問題の該当物件が奈良にも2件見つかったという報道が28日になされた。

 翌29日から、国会審議に立っていたのだが、地元に帰ってから現場の視察を是非行わねばと、本日の視察となった。民主党県連の地方議員全員にも連絡したのだが、何せ急なことだったのか県会議員は代理含めて2名、市会議員2名の参加での視察だった。

 しかし、注目度の高さを表すかのようにマスコミは大挙しての同行である。東京からの取材も含めて、議員団よりマスコミのほうが多かった。

 JR奈良駅前の「サンホテル奈良」と近鉄筒井駅前の「サンホテル大和郡山」の二件。それぞれ、関係行政庁として奈良市都市整備部建築指導課と奈良県土木部建築課からそれぞれご同席いただき、ホテルの運営を行っている事業者とオーナーからお話を伺う。

 奈良の物件は、11月5日にオープンしたところで営業は20日ばかり。泣くに泣けない状況である。大和郡山は約1年半前の開業だが、こちらも寝耳に水とのこと。それぞれ、皆さん、被害者としての憤りを発しておられた。

 そのうち、奈良の物件では、木村建設と総研からすべてを任せてくれと言われ、信じていたのにとの悲痛な叫びを聞いた。とりわけ、工事代金の最終支払いは開業後の11月7日振り込み(現金!)となっており、まさに問題発覚の直前に支払いを急かされたとの疑念をお持ちのようだった。

 また、現場に残された書類(メモ)の内容については総研に直接質したところ、口止めされたとのこと。

 そのメモの確認をお願いした。

 現場から得られるものというのは想像以上に多い。新たな事実というのは、こうしたところから見えてくるのである。少しでも、問題解明の一助となりたい。

奈良の耐震偽装問題現場視察