天皇誕生日宴会の儀
天皇皇后両陛下の御催しの宮中における「天皇誕生日宴会」にお招きいただき、夫婦で出席する。
男性は、モーニングコートか紋付羽織袴、女性はロングドレスか白襟紋付の色留袖か訪問着。
私はモーニング、ヒロコは紋付色留袖で参内した。
朝一番の新幹線で向かうのだが、雪で1時間10分遅れ。余裕をみて始発にしといてよかった。
さて、着替えて車で宮殿に向かう。初めて宮殿内に入る。春秋の間(控えの間)に集まる招待客たち。ざっと400人ぐらいにはなるだろうか。議員以外にも各界のお歴々がそろう。
そして、午後1時前に豊明殿に移り、宴席が始まる。席が決まっており、着座による会食だ。両隣、向かいとも自民党の先輩議員夫妻たち。
宴席そのものは、「天皇皇后両陛下がお出ましの時」一同起立、「天皇陛下がお言葉をお述べになる時」一同着席のまま、「内閣総理大臣が祝詞を述べる時」一同着席のまま、「代表者(衆議院議長)が盃を上げる時」一同起立、「天皇皇后両陛下がご退出の時」一同起立、が決まっているだけで後は、自由な和やかな宴である。
これらの式辞以外は、参議院議長による「天皇陛下、万歳!」の三唱があった。
宴は皇室の方々もお出ましになり、ひな壇席に両陛下とともに着座され、続いて、閣僚、歴代総理の方々が座っておられた。40分で、きっかりと終わるが本当に、厳かにかつ和やかな雰囲気だった。
肝心の(!?)メニューは、汁物、作身(刺身)、取肴、焼物、温物、加薬飯、温酒である。
汁物は白味噌の椀で具は、巻鯉と風味に柚子。作身(刺身)はヒラメにイカとからすみ。取肴の日の出かまぼこは、デ、デ、デカイ。焼物の鯛は姿焼き。鯛に箸をつけてむしゃむしゃと食べてると、斜め前の自民党の先輩令夫人から、「タイ、食べてるし。」と注意される。エッ、食べちゃダメなんか!?。
温物は茶碗蒸し。うなぎと銀杏とたけのこが具。加薬飯は鯛ソボロご飯に錦糸玉子。
量は多い。
終宴となると、箱が出てきて、鯛などを入れるようになっている。なーるほど、箸をつけずにこうして箱に入れて、そのまま持って帰るんか。知らんかった。やっぱ、これを地元に持って帰って奉納みたいな感じなんかな。
初めての経験であるが、なかなか経験できるものではないと、夫婦で話しながら宮殿を後にした。
イヤー、両陛下の前で緊張したけど、結局、酒飲んで、食ってとなると、ついついユルユルになってしまうのは、モーニング着てても同じだな。