前人未到の荒野
今回の耐震偽装問題で、証人喚問によって大ブレイクとなった国会の現場。
そして、振り返るとこれはインターネットにおける匿名情報などによって情報が先出しされ、並行して国会審議が事実を公にし、そしてそれを既存のメディアが後追いするというかつてない展開を見せてきたと言える。
それは、あたかも「予告編つきの生中継」のような臨場感あふれる展開となって、PC(パソコン)の置いてある「書斎」(勉強部屋?)からテレビのある「お茶の間」に情報が流れるという新たな「ドラマ」として受け止められたと言ってよいのではないか。
まったくの偶然である。
ネットやブログとの連動で簡単に資料収集や質疑の構成が行えるわけではない。それぞれが偶然、連動しているかのような展開を見せたとしか言いようがない。
確かに、驚くばかりの内部情報の網羅がなされるネット上のブログ。しかし、一方国会の現場は具体的な事実に基づいてでないと、公文書として保存される議事録に刻む発言は残せない。この、本来なら大きな溝があってもおかしくない、ブログと国会を奇しくもこの問題は結び付けてしまった。しかも、既存メディアを一歩も二歩も置き去りにして...。その意味で、メディア史においても画期的なことかもしれない。
そして「ネット時代の発信者」という意味においては、新たな大衆をリードする「メディア」と「政治家」がクロスオーバーする瞬間を大衆に予感させたのである。
自民党による証人喚問拒否をどう突き崩すか!?。
この新たな命題に向かって、徹底的にメディアを使ってのアピールを展開してきたこの二日間なのだが、いよいよ新たなチャレンジを試みた。
ブログとのコラボレート(協働)である。多くのメールやファックスや電話でもお知らせいただいていた、ネット上のブログ、「きっこの日記」の作者との共同作業を思い立ったのである。
国会質疑の中で、激励いただいた方々からの情報によって知ったこのブログの作者がどのような方かはまったく存じ上げない。しかし、新たな大衆の声として、大きな支持を得ていることだけは事実である(読め!との連絡ひっきりなし!)。
全国会議員への、証人喚問の是非を問う緊急アンケートの実施要望!。「理事会が決めた」、「委員会が決めた」とは言わせない、「あなたは、どう思う?」と国会議員の生の声を問う、ネットからの発信。
果たして、どのような結果になるかはわからない。が、おそらく憲政史上初めての、「ネット連動型国民運動」である。もはや、個人の活動領域を超えることになるが、とりあえず今日、おそばについていた野田国対委員長にもご相談申し上げる。
「素晴らしい!。前人未到の荒野のごとき、大国民運動になる!。」
の言葉をいただいた。
やるしかない。もはや、止まることはできない。
これから先、恐ろしいばかりの毀誉褒貶、誹謗中傷、政治生命を狙うなどの動きが訪れることは容易に想像できるが、もはや、行くしかない。前人未到の荒野は、私自身が今日まで、歩んできた道である。
堂々と、突き進む。堂々人生。それが、政治家だ!。
自民党よ、証人喚問を受けて立て!。