人間ドック

2006年8月24日 (木) ─

 もっのすごく、病院が苦手である。

 ましてやどこも痛くないのに行く、なんてことは信じられない!といつも思っている。だから、人間ドックというのは自分には無縁の世界のはずだった。

 そんな私に、「日程はこうなっております。一日コースです。 行ってください、ハイ!。」と、何だか有無を言わさない状況 で示されたのは「人間ドック男性日帰り精密コース」なるもの。

 なになに、前日は午後9時以降は絶食。当日は朝から水も飲んではいけない。胃カメラ同意書!?、なんじゃこりゃぁ!。万が一の時の緊急の処置に同意する。ハァ!?。

 いきなり手術かよ?。そんなことはまさかなぁ。示された日程と説明書は、私をおびえさせるに十分のものであった。

 これ、一体、なんでやんなきゃなんないの?、とつぶやいていると事務所長(のヒロコ)から、「行ってらっしゃい!。」とピシャリ。「ハイ、わかりました。」

 ということで、生まれて初めての人間ドック。アメリカンドックは好きだけど...、とつぶやいても家族は誰も見向きもしない。

 早朝から、病院に向かう。ありがたいことに一緒に行ってくれる同級生がいる。しかし、彼から「俺、胃カメラやめとこ。」との発言。「えっ、じゃぁ、俺どうしょう?」と聞くと、「お前、やっといたほうがええで。」

 ウッ、初胃カメラかぁ...。

 ドックを実施する病院は、閑静な場所に豪華な施設でそれはそれは行き届いたものだった。

 フルコースの検査は、それなりに緊張を繰り返させるものであったが、幸いに「痛い」ものは腕に針を刺す3回だけ。テレビでは確か毛の細さぐらいの痛くない注射針とかいうのを見たことがあるが、ここのは普通の針で、やっぱり痛いぞ。

 恐れていた胃カメラは予想より簡単で、あっという間に終わった。

 検査後、お医者さんの先生に呼ばれて胃カメラやCT、MRI、エコーなどの検査結果の画面を示されながら健康状態の説明を受けた。事前に問診表に書かねばならなかった設問項目に、「ストレスはありますか?」の質問があったので、「ハイ」に丸をして次の項目の、「ストレスの原因は何ですか?」には、「自民党政権」と書いた。

 先生からは「ハッハッハッ、自民党政権がストレスですか!?。ストレスなどまったく伺えんくらい、きれいな胃してはりますわ!」と言われた。

 目の前には、ヒダの細部まで見える「自分の胃」が画面に大写しになっていた。

 ウーン、何とも言えん気分だが、これならやはりガンガン食えるわけだ。

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