毘沙門灌頂厳修(びしゃもんかんじょうげんしゅう)
2010年2月21日 (日) ─
十二年に一度の寅の年に行われる毘沙門灌頂(びしゃもんかんじょう)に、今年初めて入壇(にゅうだん)。信貴山の朝護孫子寺で、毘沙門天王と僧籍を持たないものが結縁(けちえん)を交わすことのできる最も尊い法儀とされるもの。
総会を終えて、自宅に戻り入浴と獣物以外の食を摂り、心静かに時を待つ。笈摺(おいずる)と呼ばれる法衣を身にまとい、袈裟を首にかけ念珠を持ち、午後10時に自宅を出る。
冷え込みは厳しくなってくる。信貴山は、さらに冷え込む。
千手院で受付を済ませ、時を待つ。やがて導かれ、本道に入山する。
本堂外陣では丁香でお清め、そして自己の罪業を懺悔する言葉、仏法僧の三法に帰依する言葉、十の仏の戒め、の三摩耶戒(さんまやかい)を戒師より授かる。
やがて、引入(いんにゅう)、すなわち内陣へと導かれるが、目隠しをされ、そこからは暗闇の世界となる。
・・・そして、書けるのは、ここまで。
灌頂入壇を果たし、毘沙門天王と結縁を交わしたものは一切の最高秘の儀式を明かしてはならないこととなっている。・・・誰にも言えない。知りたい方は、十二年後の寅の年に入壇するしかないです。
大きな功徳をいただき、信貴山を下山する。そして、東京、国会へ。さらに下界へと降りる気分。
毘沙門灌頂厳修(びしゃもんかんじょうげんしゅう)