第1158号 政治改革で本会議演説
臨時国会の中心的議題となっていた政治改革関連法案は、土壇場で自民党が野党側の要求を呑んで、政策活動費の全面廃止で合意し、修正されました。
17日、私は衆院本会議で、修正された法案に対し賛成の立場から演説しました。
◆「政党の裏金」を廃止
政治改革で大きな争点となったのが、まず政策活動費でした。これは、政党が党の幹部に対して支出する、使途が不透明な費用であり、「政党の裏金」と指摘されてきました。
政治資金を適正に処理し、できる限り公開することが必要である以上、政党から政治家個人に支出された先の使途について報告が求められないこれまでの制度は、政治資金規正法の趣旨に則るものではありません。
当初の自民党案は、基本は政策活動費を禁止することとしつつも、安全・外交秘密関連支出、法人等業務秘密関連支出、個人権利利益関連支出といった「公開方法工夫支出」という例外を設けようとしていました。
しかし、このような定義もあいまいで、透明性が全く図られないような支出を残そうとすること自体、先の衆院総選挙で示された政治とカネに対する国民の厳しい審判を無視するものであり、立憲民主党としてもとうてい受け入れられる案ではありませんでした。
私たちは、審議の中で、国民の信頼を勝ち得るような対応をしなければならない、野党7党案に賛同いただき、政策活動費の完全廃止を実現すべきと主張してきました。そして、自民党が野党7党案を丸呑みした結果、「公開方法工夫支出」が削除されたのです。
これにより、必ず精算が必要となり、最終的な支出先やその金額が政党の会計帳簿・収支報告書に記載され、透明性の向上が図られることになります。「熟議と公開」という新しい国会のあり方で、政治資金の完全な透明化に向け舵を切ったと、評価できます。
◆企業・団体献金の禁止は?
一方、もう一つの大きな争点であった企業・団体献金の禁止は、残念ながら今国会においてはわが党と自民党との間に大きな主張のへだたりがあり、結論は先送りされて、「衆議院政治改革特別委員会において精力的に議論を行い、令和6年度末までに結論を得る」という申し合わせとなりました。
これまでも多額の企業・団体献金が腐敗や癒着構造の温床となってきました。
国民のための政策を実行するためには、特定の企業・団体によって政治・政策決定がゆがめられることのないようにすべきです。
国会議員が関係する政党支部の2023年分政治資金収支報告書の国・地方分の集計によると、企業・団体献金の総額が18億9513万円に上り、そのうち17億8437万円、実に94%が自民党支部に献金されています。これは明らかに自民党が企業・団体献金に依存していることの証左です。
また、政治家個人への企業・団体献金禁止の代替・抜け道としての政治資金パーティーが、自民党派閥による裏金問題につながったといえます。
そもそも、企業・団体献金禁止と政党助成は、トレードオフの関係にあったことを考えると、今こそ資金力に物を言わせて政策決定をゆがめる企業・団体献金を禁止し、個人献金中心に移行していくべきであると考えます。
引き続き真摯な議論を求めて参りますが、その際、国民の政治とカネの問題に対する不信と怒りを率直に受け止め、改正に反映させることが必要と考えます。
自民党に対して、政策活動費の全面廃止と同じく、企業・団体献金の禁止に舵を切ることを強く求めて参ります。
スタッフ日記「おん祭り」
「ヒーヨイヤナー ヒーヨイマカセー エー、ヤッコラサノサー!」元気な掛け声と意匠を凝らした華やかな装束に身を包んだ大名行列、今年も春日若宮おん祭りの時がやってきました。
毎年12月17日に催行されるおん祭りは今年で889回目を迎えます。私は奈良で生まれ育ったものの、このおん祭りをそこまで身近な行事と感じることはありませんでした。 子どもの時からのおん祭りのイメージを振り返ると、まず小学生の時は、平日なのに昼から友達と遊べるワクワク感の記憶があり、また社会人になってからは奈良県庁前から油阪の交差点付近まで車両規制がかかるので正直少し煩わしいなあと感じた印象です。
そんなこんなであまり良いイメージを持っている訳ではありませんでしたが、毎年おん祭りに御奉仕をしているという方からお誘いを受け、人
生初「南都合羽籠」という役で大名行列へ参列させて頂きました。
誘って頂いた方からは、合羽籠を担いで歩くものの、中身は空っぽなので全然重くないよと聞いていました。迎えた当日、合羽籠を担いでみるとやたらと重い…!籠を開けてみると前後に2本ずつの日本酒一升瓶が入っていました。 係りの人から満面の笑みで「今年から籠にお神酒を入れることにしてん。がんばってやあ!」と言われ、正直何でそんな余計なことするんだろうと苦笑いしてしまいました。 が、今更変更もできないので、籠を担いで県庁前から近鉄奈良駅、油阪の交差点、そして三条通りを通り春日大社へ。沿道からの声援や、子どもたちの「すげえーっ!」という声が上がると不思議と疲れは感じませんでした。
でも、来年は物を持たない役がいいなあ(笑) (テン)