第1159号 2025年頭所感
2025年頭所感
新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
◆2024年の漢字は「金」
2024年の漢字には、「金」が選ばれました。パリ五輪の「金」メダルで日本勢が奮闘したことは喜ばしいことですが、政治の裏「金」問題や、物価高に伴う「金」欠、103万円の壁の見直しや社会保険料負担など手取り「金」額の行方など、お金に対する関心が非常に高まった年だったと思います。
しかも、その関心が今までになく切実であると強く感じています。物価高が深刻な中、税金や社会保険料負担をこれ以上引き上げられると生活していけないという世論が、大きなうねりとなっているのを実感しています。
また、能登半島地震、猛暑と豪雨災害、南海トラフ地震警報など、自然の猛威をひしひしと感じる年でもあり、経済政策や防災対策で、人々の生活を守るための政治の役割が強く求められました。
◆変動する国際政治
世界に目を移すと、ウクライナや中東での紛争は泥沼化する
一方、経済格差はさらに拡大、各国国民間の分断も進み、既存の政治への不満から、政権交代や政治の混乱が相次ぎました。
トランプは大統領選の圧勝で4年ぶりに政権を奪還し、イギリスも保守党から労働党へと政権交代が実現、韓国では大統領への弾劾決議案が可決され、ドイツは連立政権が崩壊、フランスでも内閣が総辞職に追い込まれました。
一方、ロシアは長引くウクライナ戦争による疲弊、中国は経済低迷が深刻化し、表立った混乱は無いものの、独裁的な政権への不満がくすぶっています。 そして、日本も折からの生活苦と政治腐敗への批判から、10月の総選挙で、自民党・公明党が少数与党へと転落し、野党が躍進しました。
各国で生活苦と社会の矛盾に対する民衆の不満が臨界点を突破し、政権交代や政治構造の変化へと結実しつつあるというのが2024年の大きな政治の流れだったと言えます。
政権交代や政権構造の変化は、その後の政策の大幅転換を生みます。
2024年を変革の種が撒かれた年とすれば、2025年は実際に各国で大幅な政策転換が行われ、世界が大きく変容する年になると見込まれます。
◆2025年まぶちの抱負
昨年後半からの変化の中で、私は改めて座右の銘である「不易流行」という言葉を強くかみしめています。
変わらないものを求めるために、変わり続ける、という意味ですが、変化の中で、変えなければならないもの、大切に守るもの、をきちんと見極めなくてはならないと思っています。
世界で政治が混乱する中ですが、政治においては必ずしも混乱が悪ではありません。
政治の安定は既得権の維持、社会の停滞と表裏一体ですし、斬新な政策の実現は混乱の中から知恵を絞ることによって生じます。
混乱と変動を不安視することなく、それを受け入れ、むしろ利用することで社会を変革し、国民を豊かにするために活動していければと考えています。
近年、1年を表す漢字は、「戦」や「税」など、暗い漢字が続いていますが、本年はぜひ「豊」という漢字が選ばれるように、全力を尽くして参ります。
スタッフ日記「芝居」
先日の休みに春日大社で行われている「春日若宮おん祭り」に数年ぶりに友人と行きました。
7月から始まっているらしくそのクライマックスが12月の三日間と友人から聞きました。
雑学に詳しい友人ですから、おん祭りについても詳しくて色々説明してくれました。
御渡り式の時代、行列は奈良県庁前を出発し、近鉄奈良駅、JR奈良駅、三条通りからお旅所(神様の休憩される場所)へと向ったとのこと。
そこで行われる「お旅所祭」の場所を「芝舞台」と言うらしいです。
今では国の重要無形民俗文化財に指定されている神事芸能を見るために芝に座る→芝に居る→「芝居」という言葉が生まれたというわけだと聞かされました。
芝の上で芸能を奉納する、この行事が芝居と言う言葉の語源とは驚きました。
そこで気になったのは、7月から始まっているおん祭りの行事は何?
友人によると、7月に昭和に蘇ったとされる「流鏑馬(やぶさめ)定(さだめ)」が最初に行われるとのことですが、私は初めて聞いた言葉でした。
その後10月・11月にも行われるらしいのですが、今まではおん祭りは12月だけだと思っていたので更に驚きました。
友人から来年は「流鏑馬(やぶさめ)定(さだめ)」の事始めから全てのおん祭りの行事を見ようと提案があり軽く返事をしたのちに行事の数を聞くと7月から12月のクライマックスまで行われる神事は22行事あるようです。
すみません無理です!即断りました(笑)
(ブースカ)