第1161号 攻めの予算審議
政府の令和7年度予算案が明らかになりましたが、従来通りの予算案と言わざるを得ません。ムダな予算を切り、国民生活中心の予算を大幅に確保する修正が必要です。
◆財政健全化が前面に
予算案によると、令和7年度の税収は約78.4兆円と見込まれています。これは令和6年度当初の税収見込みであった約69.6兆円を約9兆円も上回るもので、5年前と比べると20兆円近い大幅増収となっています。ただ、その税収上振れ分は、赤字国債の発行を約7兆円減額することによってほぼ吸収されています。つまり、税収の上振れ分が国民に還元されていません。
政府は、経済再生と財政健全化が両立する予算と豪語していますが、実情は財務省主導の財政健全化が中心の予算です。物価高で国民生活が厳しい今、国民から搾り取った税金を無理に財政健全化に充てて、経済再生に充てる歳出を絞るのは、さらに国民生活を苦しめかねず、本末転倒です。上振れ税収分は、減税や給付などで国民への還元を行うべきです。
◆給食費無償化の実現を
政府予算案の各項目を見ても、税収が上振れしているにもかかわらず、相変わらず前年度の踏襲で、各方面に配慮して少しずつ既存の予算を上積みしている項目が多い印象です。残念ながら、「これは!」という新しい予算項目は見られません。
立民党としては、与野党逆転の今国会予算審議でなんとしてでも修正を勝ち取りたい項目に、小中学校給食費無償化があります。今、約4割の自治体で給食費無償化が実施されていますが、無償化を実施する余裕の無い自治体も多く、自治体の財政によって不公平が生じています。
文部科学省は、出来ない理由を様々挙げて、無償化に消極的ですが、子どもたちの食事や、給食費・お弁当作りによる家庭の負担に地域間格差が生じるべきではなく、国が責任をもって是正すべきです。
また、給食費無償化の費用は約4,830億円と試算されており、税収上振れによって十分吸収でき、すぐにでも実施できる支出です。
そして、教育関連費用では残業代の代わりに支給されている教職調整額を引き上げることが予定されていますが、わずか基本給の1%分の引き上げに過ぎず、今後も1%ずつ引き上げていく方針とされますが、若者の教職離れが進む中、待遇改善は急務です。また、単なる報酬引き上げだけではなく、学習・労働環境向上のための抜本的な見直しによって、就職を考える若者にとって、学校を魅力ある職場にしていくことが急務です。
◆攻めの予算審議
早急に確保すべき予算もあれば、あまりにもずさんな予算もあります。防衛費はその一つです。一般歳出のうち、約38.3兆円の社会保障関係費に次いで大きな比率を占めるのが防衛関係費で、額は約8.7兆円。これは約6.1兆円の公共事業費や約5.5兆円の文教及び科学振興費よりも多くなっています。岸田政権が総額ありきで、5年間で43兆円という莫大な防衛費を決め、緻密な積み上げがなされていないのはこれまでの国会審議でも明らかです。
圧倒的与党が多数のこれまでは、予算をめぐる交渉などは存在せず、野党はただ、反対するしか方法がありませんでした。しかし今通常国会は違います。野党が過半数を持つ為、野党が一致すれば修正を可決することができ、国民生活を向上させる「攻めの予算審議」が可能なのです。昨年総選挙の民意を現実のものとする、主戦場が、いよいよ始まります。
スタッフ日記「あけましておめでとうございます」
2025年 巳年がスタートしました。豪雪地帯で有名な青森県酸ヶ湯温泉では、12月としては過去最高の4メートルを超える積雪が記録されるなど、寒い年明けとなりました。
ジイさんの私には、2日の信貴山参拝を除く事務所行事を免除いただき、年末年始9連休を取ることが出来ました。おかげさまで炬燵に入り、テレビ鑑賞やお節料理をつまんだり、ゆっくり正月休みを過ごすことが出来ました。
高校、大学のラグビーやサッカーなどイベント満載で時のたつのが早いこと。
特に2日3日の箱根駅伝はテレビにくぎ付けでした、連覇を果たした青山学院の、5区山登り2日目の6区山下り、この二人の走りとタイムをみて、青山学院の連覇を確信しました。 出雲や伊勢ではイマイチの結果で連覇は厳しいかなと思っていましたが、さすが原監督さすが青山学院と感心しました。
また、ゴルフの話題が海外から飛び込んできました。アメリカプロゴルフツアーの開幕戦で、35アンダーで松山英樹が通算11勝目を飾ったそうです。パリオリンピック銅メダル獲得以来の吉報で今年の活躍が楽しみです。
そんなこんなで、お正月休みの9連休もあっという間に過ぎ去り、日常に戻ってしまいました。このスタッフ日記も日常活動の一つです。また、市内を歩き「何かお困りのことはありませんか」とお話しお聞きするのも私たちスタッフの活動です。どこかでお会いすることがあろうかと思いますが、その節はよろしくお願いいたします。まだまだ寒い日が続きますので、お体に留意し。寒さを乗り切ってください。 (スギ)