第1170号 かわと参院総支部長を選任
通常国会は予算成立が目前に迫り、夏の参院選に向けて折り返し地点を迎えています。
◆奇妙な安定の石破政権
高額療養費上限引き上げの撤回、新人議員への商品券配布発覚、低下傾向の政権支持率など、追い込まれつつあるように見える石破政権ですが、国会内では奇妙な安定感が感じられ、今すぐに退陣という雰囲気ではありません。
自民党内には、石破総裁では参院選は戦えないと公言する議員もいるものの、大きな倒閣運動には至っていません。自民党有力者の中には、今、石破総裁を無理に引きずりおろそうとしても、更なる混乱を招き、下手をすれば解散総選挙となって政権を失うおそれがあるという判断があり、様子を見ているのかも知れません。
一方、野党側も強硬に政権に対峙するというよりは、与党側との駆け引きで政策を実現させることを目指して動いてきました。 当初は多数野党の中で混乱が予想された来年度予算審議も、例年とほぼ同じペースで成立が見込まれ、紛糾する場面もほとんど見られませんでした。
これは、野党側にとっても下手に石破政権を追い込むと解散総選挙を誘発しかねず、状況によっては再び少数野党に転落することへの警戒感があり、倒閣を目指すことに慎重になっているからです。
石破総理はこうした与野党両すくみの状況を巧みに利用して、時には妥協も織り交ぜながら、奇妙に安定した政権運営を見せています。国会が始まる前の、予算は大幅に成立が遅れ、4月には石破総理退陣もあり得る、遅くとも参院選までには退陣という予想は外れ、このまま無難に通常国会が終わり、夏の参院選に突入しそうです。
◆与野党1対1の構図作れず
石破政権のまま実施されそうな夏の参院選ですが、与野党が拮抗して戦う構図を作ることは出来ていません。政党支持率を見ると自民党が以前の支持率を取り戻すことが出来ず、残念ながら野党第1党の立民にも勢いはない状況です。野党各党の支持率を総合すると、数字上は自民党と互角と言えますが、実際は1強多弱の状態です。実際の参院選は全県1区の1人区の勝敗が議席数を左右します。ここで勝たないと全体の議席でも優位に立てませんが、今のところそれぞれの野党がそれぞれの候補を続々と擁立しています。調整も困難で、このままでは野党候補個々の票数を足すと自民候補を上回るのに、当選するのは結局自民候補という結果が全国で続出しかねません。
◆かわとやすし参院総支部長就任
野党にとって厳しい戦いが予想される参院選ですが、だからと言って手をこまねいているわけにはいきません。立民としても全力で戦い抜く覚悟です。奈良選挙区においては、「かわとやすし」氏を総支部長に選任しました。
かわと氏は奈良県立大学出身で、医療従事者、企業営業職を経て企業経営者として活躍された方です。「起業家マインドで地方創生」をスローガンに掲げ、活動を行っておられます。予算が成立すると国会は後半戦に入り、あっという間に夏はやってきます。私もかわと氏に全面的なバックアップを行い、戦い抜く体制を整えていきます。
スタッフ日記「球春到来」
二月堂のお水取りが終われば奈良に春が訪れる、徐々に暖かくなると言われているのですが、雪が舞う寒さと思えば、20℃を超える暖かさと極端な気候を繰り返す中でも徐々に春らしさを感じられる今日この頃となってきました。
今回のスタッフ日記は当然野球のお話です。大リーグの開幕戦カブス対ドジャースが日本で開催されたのです。それに先立ち阪神タイガースがオープン戦にのぞみました。
3月15日対カブス戦、16日ドジャース戦、ともに3対0、シャットアウトで2連勝、オープン戦といえどもワールドチャンピオンに勝ったのです。 強い我らが阪神タイガースも今年もおおいに期待できるでしょう。大リーグ開幕戦の結果は、カブス今永昇太、ドジャース山本由伸の大リーグ初の日本人対決となり、今永が4回無安打の好投したものの、その後大谷翔平が2安打の活躍、先発山本が5回1失点と好投し4対1と日本人選手の活躍で初戦を勝利しました。
MVP3回の大谷選手、今年も楽しませてくれるでしょう。
同じく18日、甲子園球場では第97回選抜高校野球も始まりました。こちらは負けたら終わりのトーナメント戦、早速延長戦タイブレークが行われるなど初日から熱戦が繰り広げられています。
そして、日本のプロ野球、各地でオープン戦が盛り上がっていますが、いよいよ3月28日開幕戦をむかえます。
ちなみに我が阪神タイガースは午後6時より広島カープとマツダスタジアムでのスタートとなります。今年も全力応援しましょう。 (スギ)