集中審議1日目

2006年2月15日 (水) ─

 総予算の審議も一般質疑が6日目となって、集中審議が入ることになった。例年だと、一般質疑が9日から10日。集中審議が3日か多くても4日。となると、与党はそろそろ出口を見計らってくるころだ。

 ここでの集中審議も、とりあえず野党に飴を渡してその後の日程を詰めようという算段か。しかし、昨年と違って今国会の予算委はネタは多い。4点セットに加えていくつもネタが飛び出してきそうな気配。だからか、チョット与党も引き締めムードに入ってきたようだ。

 まず、与党理事たちからの野次が消えた。そして、粛々と進めようという姿勢に転換してきたかに見える。

 あの菅原一秀代議士の民主党議員不祥事羅列質問は、相当にテレビでも叩かれたし、審議日程が延びてしまったのは誤算だったろう。

 野田国対委員長の言葉を借りれば、「オウンゴール」そのもの。さすがに、これ以上失点は許されないということか。

 今日の、集中審議はいわゆるBSE問題。米国産牛肉輸入再開問題に関する質疑。明日は一般質疑、そして今週中にもう一日集中審議が入るか、というところの攻防だろうが、与党は公聴会日程を言ってくるだろう。

 とりあえず伊藤公介元国土庁長官の証人喚問を、予算委員会から政治倫理審査会へ追い出すことに成功した与党。これで、予算委員会の日程に影響はなくなったわけだが、それでも政倫審でもめることになれば予算委に差し戻しての証人喚問だってあり得る。

 ライブドア、そして耐震偽装、さらには昨日ぶつけた「日本新興銀」などをめぐる金融問題等、まだまだこちらにはネタはあるし与党にとっては下手したら一気に審議日程が延びてしまう可能性だってあるから、そろそろ予断を許さなくなってきた。

 何せ、三分の二与党が予算をすんなり成立させられなかった、などということになったら、これは政局にさえなりかねない大きな問題となる。

 自民党の緩みが、軋みに変わりつつある。

集中審議1日目