郵政審議、2ラウンド!

2005年10月9日 (日) ─

 思った以上に、初登壇のクローズアップが大きく、地元どころか全国から激励のメールや電話をお寄せいただいた。「7時のニュースで取り上げられた!」、「静止画像で、まぶちが大臣と対比されていた!」等々。

 NHKの威力を痛感する。

 さて、初登壇は確かに緊張もんだったが、いわばこれは言いっ放しでもある。一方、委員会審議はやり取りがある。緊張感は否が応でも高まる。

 初登壇の翌日、10月7日。

 郵政特委の委員会質疑は新人議員の質疑があるということでマスコミの取材の殺到で、異様な雰囲気に包まれていた。

 こちらも答弁と、午後の総理質疑。

 半端じゃなく緊張する。

 先輩議員から「新人の刺客に突っ込まれて立ち往生したら、政治生命を失うぞ!。」と励ましか脅しか、つかぬ言葉をいただきながら、「開き直るしかないないもんね。」と思っていた。

 しかし、一つだけ思っていたのは、「舐めたような態度だけはいけない」ということだった。

 いろんなテクニックや、対応技術というものがあるかもしれない。しかし、チャレンジャーのわれわれが、キャンキャンほえるような、あるいは相手を小馬鹿にしたような不謹慎な態度は、一切の共感を呼ばないと、一市民として感じていた。

 だから、とにかく答弁者として、あるいは総理への初の質問をする新人として、けれんみのない態度であり続けたいと思っていた。

 果たして、どうだったか!?、は皆さんの判断である。

 しかし、自分なりに相手への敬意と議論の中心をきっちりと伝えたつもりである。

 人として、相手を敬う気持ちを持たない政治家が、国民のリーダー足りうるはずがないと思っている。

 何とか、戦い終えた気分だ。

 答弁と質疑終了後、多くの方から励ましの声をいただいた。さらに気合が入る。

 そんなところ、ある先輩議員から、「よく、こんな何も得のない郵政対案作りに取り組んだ。えらいよ。見てる人は見てるからな。」と励ましていただいた。

 グッと来た。

 確かに。そう思う。どう考えても今このタイミングで出そうとする郵政民営化対案に対して、国民からの賛意を得ようとするのは極めて難しいことかもしれない。ひょっとすると、自民党が全力でつぶしに来て、墓穴を掘る結果になるかもしれない。

 そんな、不安がよぎらなかったわけではない。

 しかし、私は、原口さんからいただいた一本のその電話のときに、瞬時に思った。

 「”郵政解散”で失った80名近い仲間の思いを、無駄にしてはならない!。」

 この一点だった。

 彼らの万感の思いを胸に、堂々と与党と渡り合う姿を国民に示すことこそ、次に必ず帰ってくれると信じる同志への最大のエールとなると!。

 だから、迷わずお受けした。

 そして、自分としては、まだまだ反省点があるものの、できる限りのことをやったつもりである。

 この審議は、もちろん、国民の皆さんへの最大のメッセージであると共に、この国会に戻ることのなかった、共に汗し涙した同志への心からのメッセージであることを、お伝えしたい。

 多くの識者や、論説の方から、「この法案が半年前に出ていればなぁ。」と言う言葉は、真摯に受け止めたい。

 しかし、あの時、心血注いで頑張ってきた仲間のことを思うと、結果だけで語ることは私にはできない。

 同志に、少しでも伝わっただろうか。

郵政審議、2ラウンド!