選挙スローガン

2005年8月5日 (金) ─

 「ムダづかいストップ」、「政権を代えれば年金が変わる」。

解散、総選挙となった場合の民主党のスローガンが決まった。

 前回は、

「強い日本をつくる。」

 どっちがいいかは好みの問題もあるが、感想としては、前回少し行き過ぎたところを修正した、の感があるかな。

 あまり気負いすぎずに、もう少し国民の目線に近いところからいこう、という意志が見て取れる。その分、インパクトが少ないとも言えるのだが...。

 でも、むやみやたらに「政権奪取」や「政権交代」を打ち出さないというのはある意味正しい。

 かねてからの私の主張なのだが、「政権交代」は選挙の結果、事象であって目的ではない。政権を持ってどういう政治をしようとするのか、どういう国づくりをしようとするのかが大事なメッセージであり、「政権交代」を声高に言えば言うほど、「やはり、何もないんだな!?、まだまだ任せられない...。」と思われてしまうのではないか、とズーッと思っていた。

 だから今回のスローガンは、議論はあるだろうが、ようやくわかりやすいところに落ち着いて良かったな、と思っている。

 民主党は、サラリーマン増税を許さずに、まず、税金のムダづかいを正します!。

 民主党は、「年金」を安心、安全の国づくりの基本としてしっかりと変えていきます!。

 このメッセージは、一貫しているものだし、自民党にはできないことである。

 選挙に効果的かどうかは別として、非常に本質を表しているのではないか。

 最近、つくづく思うのだが、政治って何か気負いすぎてて胡散臭いと、国民は感じている。そんなに、大して変わらないし、ぶっ壊せないし、信念なんて薄っぺらいし、と国民は思っている。

 もちろん、そんなことはないと反論できる政治家も多数いるかもしれないが、少なくとも今の「政治」を眺めて、国民は「うそっぽい」と感じているのである。

 だから、あまり、大上段に構えるべきではないのではないか。じんわりと、ふわーっと、浸透していくような、「あっ、素だな、これって!」と感じるような味わいを求め、打ち出していくべきではないのか?。

 今回のスローガンを聞いて、非常に自分の考えていることにマッチしていて、少し、ホッとした気分でいる。

選挙スローガン