選挙と政策と政局

2008年4月25日 (金) ─

 選挙と政策と政局。

 この3つが強くなければ政治家として一人前ではない、と永田町ではよく言われる。逆にこのいずれが欠けていても天下は取れないとも言われる。

 この中で、選挙と政策はわかりやすい。選挙は何よりも勝たなければならないしそのためには強くなければならない。政策は政治家として発するメッセージの根幹に関わるもので基本。

 最後の、政局。正直これはよくわからん。

 しかし、メディアではたびたび「政局オンチ」などの言葉で政治家が揶揄されるように、目には見えないが間違いなく「空気を読む力」的なものが求められる。結果も過程もよく見えないものではあるが、人がどう感じるのか、どう動くのかの空気を読んで、経験と智恵と勘とハラで決まるものだと思う。

 政策の議論が予算委員会や各委員会を通してなされ、道路問題や後期高齢者医療制度などの「税金の使い道」が大きく取り上げられるようになった。そして、その政策議論の是非を選挙で国民に問う。それが、この山口2区の補欠選挙だ。投開票から明けて月曜日、その選挙結果を受けて今度は政局になだれ込んでいくことになる。

 選挙が終わらないうちに政局を語るべきではない、と言ってきたのもこのようなプロセス、時間軸が目の前にあるからだ。

 月曜日には、結果を踏まえて自分なりの政局観を伝える場面も考えようと思う。

 永田町では、もう既に選挙結果よりも政局に目を向けてマスコミが走り回っている。政治家の僕たちは、民意を汲み取ることに力を注ぐ。

選挙と政策と政局