調査団視察

2007年4月12日 (木) ─

 菅代表代行を団長とする民主党沖縄調査団一行は、朝から精力的に視察を行う。9時から、内閣府沖縄総合事務局、防衛施設庁那覇防衛施設局、沖縄電力と続く。

 総合事務局は、3月に山口代議士と一緒に沖縄科学技術大学院大学の件で訪ねているので僕はアテンド気分。防衛施設庁は内閣府以外の沖縄での施設整備を行っているということで普天間基地移転に絡む辺野古滑走路計画も含めてヒアリング。

 沖縄電力は、経産省の指導による一斉点検の結果、11件のばい煙などのデータ改ざんがあったと公表している。民間企業といえども特措法による設立以来、今も税負担軽減措置等が図られている「半官半民」企業だけに、その情報公開による透明性の確保は厳に求められる。

 データ改ざんは言語道断だが、これからも新たな建設などでの工事発注業務や入札などは、公共性を鑑みて透明性を高める必要を申し入れる。今もって企業経営上も公的補助を必要とする、との経営陣の言葉を聞くと、なおさらの意を強くする。

 沖縄電力訪問後、調査団一行から一人離れて、新たな情報提供者や関係者からの連絡を受けて会いに走る。那覇、そして名護。

 結局、沖縄に対して行われている振興策のキーは「北部振興事業(北振)」であると思う。しかし、この北振が「どこに行ったのか?」と叫ばれているのが現状ではないか。一部の企業と一部の権力者が、思うがままに北振を牛耳り、お決まりのように国会議員を中心とした政治家が跋扈する。関係者から談合報告書などどっさりと、関連資料を提供される。もちろん、「厳秘資料」。こりゃ、精査するだけでも大変だ。

 5時過ぎに空港へ向かう。結局、参院補選の応援はまったくできないままだったが、国対ミッションでの訪沖だけに、ま、しかたないだろう。

 6時過ぎに到着して、調査団の一行と落ち合う。調査団は、沖縄電力から恩納村で独立行政法人沖縄科学技術研究基盤整備機構、宜野座村、名護市辺野古地区の北部振興事業施設などを視察。なかなか、これもお疲れさまだ。皆と簡単な打合せをして、菅団長を中心に記者会見。

 テレビカメラもずらずらと、前回の倍以上の記者さんたちが集まっている。菅さんは冒頭アッサリとステートメント出して、残りは振られる。

 僕からは、とりあえず成果と呼べるものの一端をお伝えして、今後の調査を引き続き行うことを伝えた。正直、まだ公表できる段階のものはないし、また公にするとしたら国会の場面だろう。

 記者会見終了後、党本部選対から連絡。今回は、国対の調査団だから選挙応援はお願いできなかったので、来週お願いします!、とのこと。

 ゲッ、福島の参院補選も依頼が来てたぞ、続けて沖縄に飛んで3日間の応援!?。チョット、待ってよ!、と言う間もなく菅団長がニヤリと笑いながら横から、よろしく!と肩をたたく。「代表代行が沖縄の選挙責任だから、頼むよ!」「・・・。」

 今日一日、カリユシで行動したのだが、その姿を写メで送った同僚からの反応は、「テキヤの親玉」だの「インチキガイド」だの散々だった。

 せっかく、期待にこたえたつもりなのに。

調査団視察