総選挙総括案

2005年11月6日 (日) ─

 議長の閉会挨拶で幕を閉じた本会議。

 直後に、党本部5階で両院議員懇談会が開かれた。中心となる話題は、総選挙総括。さすがに選挙から2ヶ月を迎えようとして、皆からは「もう、いいよー...。」の空気も漂い出しては、いる。

 しかし、一部に「反省なくして立ち直りなし」と厳しく総括を求める声や、また、落選した仲間の思いをしっかりと受け止めねばならぬ、ということもある。これらを考慮しての執行部からの説明だと思う。

 総括文書案「深い反省と再生への決意」には、厳しい反省の言葉が並んでいた。

 常在戦場意識の欠如、争点設定の失敗、対案を出さなかったことなどの国会対策の不備、都市無党派層の意識の把握の甘さ、従前の選挙の成功体験への過度な依存、キャッチコピー「日本をあきらめない」の消極さ、テレビCMや新聞広告のまずさ、インターネット対応の遅れ、等なかなかに深く抉り出している。

 それでも、なお、「対案を出さなかったこと、に総括をまとめるな!、あの時は皆廃案路線で賛成してたじゃぁないか!!!。」の声や、「求める社会像を、示していないからだ!。」の声なども上がっていた。

 その間、真っ直ぐ前を見詰め、身じろぎもせず議員席後方に座っている岡田前代表の姿が、目に留まった。

 胸を打たれる。

 エライなぁ。

 普通、引いちゃって出てこれないよな。それをちゃんと出席して、総括に耳を傾けるなんて。本当に、苦しい思いでおられるだろうに。岡田さんの人間性を垣間見た瞬間でもあった。

 中には、出てこないで、文句言っている人もいるもんな。

 そんな、総括議論を聞きながら、「とにかく、この前原新体制をどうドライブかけていくかだ。」と自分自身は、次に意識を向けていた。

総選挙総括案