総理の「脱・原発依存」会見の注目度

2011年7月14日 (木) ─

 昨日の総理会見について、さまざまな方面からの意見をいただく。

 「脱・原発依存」を打ち出していただいたのだから、望まれる方向だと僕は考えているのだが、多方面から、そこまではどーかなー?と思える程の、ほとんど言いがかりに近いものまで飛び交っている。

 昼のTBSの番組では、総理の発言については上記のように歓迎のスタンスで答えた。ただし、将来の絵姿も当然ながら重要なのだが、足元の安全の確立が不十分であることを改めて指摘した。十分に国民の理解を得る努力が、政府も与党にも必要だ。

 米国大使館でルース大使と面談。1時間の予定を取っていただいて、久しぶりの懇談は多岐にわたった。国交大臣退任以降、ご無沙汰をしていたので補佐官退任のご挨拶。

 福島第一原発事故についてのNRCをはじめとする米国政府並びに関係機関のご協力に感謝申し上げるとともに、中長期対策チームとしての取り組みや外交、内政問題も含めての意見交換は大変有意義な時間となった。「Anytime!(いつでも、連絡を!)、またお会いしましょう!」と気さくに見送っていただいた。

 昨日の菅総理の発言については、国際社会が強い関心を持っていることを実感する。やはりレベル7に及ぶ原発事故がいまだ収束を見せない状況の中での、政策転換をどのように国民が受け止めているのか、政治はどう動かそうとしているのか、極めて高い関心を持って我が国を見ていると実感。

 この原発事故の収束とエネルギー政策、原子力政策はもはや国内問題では済まされない世界中の注視にあることを忘れてはならない。

 発信も含めて、淡々とそしてゆるぎなく行っていく。

総理の「脱・原発依存」会見の注目度