第一次大極殿完成記念式典

2010年4月25日 (日) ─

 どうも、高速道路の新たな料金制度と法案をごっちゃにした報道が目立つ。

 聞いている側も混同したまま、また答える側も区別なく答えているものだからますます混乱に拍車をかける様相。

 今回法案として提出しているのは、利便増進事業のメニューの追加を行うもので、この法案は閣議決定がなされたものであり当然ながら与党の合意の下で提出されたもの。

 一方、新たな料金制度は法律事項ではないが、国会の審議に資するように6月実施を前提として4月初に公表したもの。

 法案は政府として、速やかに成立すべきものとしてお願いする次第であり、料金等に関しては、大臣の説明どおり国会の審議を通じて総合的に検討してまいる、以外にはない。

 週末は、奈良に戻り第一次大極殿完成記念式典及び祝賀会に国交省として出席。皇太子殿下のご臨席も賜り、盛大に催された。

 完成した大極殿のある平城旧跡は国交省所管の公園。今後の公園整備は、国交省が責任を持って進めるべきものである。一方、大極殿などの文化施設は文部科学省・文化庁が所管。したがって、今回の式典は文科省の主催。

 往時を偲ばせるかどうかは、なんせ1300年前のことだけに確認はできないが、遺構などを基に現存する後代の資料や建築物などから推定して建造された大極殿。大極殿の基壇から朱雀門に向けて見渡す平城京と思しきその姿は、ここ奈良があらためて国のはじまりの地としての歴史の重みを背負う大切な地であることを確認させてくれる。

 しかし、せっかくの記念式典も、警備の関係もあってか行政関係者等に絞られてのもので、なんだかもったいない気がした。

 それこそ、小学校など休みにして市民皆で集っても良かろうに、などと僕は思ってしまう。

 日本国民すべては無理だろうけど、できるだけ多くの方にこの奈良平城宮跡に足を運んでいただきたい。

第一次大極殿完成記念式典