特会改革チーム、現地視察第一弾!

2005年11月23日 (水) ─

 朝から、決算行政監視調査会を行い午後より現地視察に赴く。

 閉会中、議員の皆さんに集まっていただく機会はNCなどがある火曜日に集中する。限られた時間内で、特別会計の象徴的な、「不適切な事業内容・事業体制・事業運営」の施設の見学を行わねばならない。「不適切そうだから、見学させてください!。」などと直截には言わないが、相手のガードが固くなるのは当然。難しい交渉を政調のカッチャン、アベッチで何とか実現してくれた。感謝!。

 視察現場はこれまでに、報道等に供された施設二箇所。ひとつは、江東区墨田のアビリティガーデン。もうひとつは、江東区潮見のコーポラス潮見。

 「不適切」かどうかは、今後の特会改革の中で、明らかにされるものだが、とりあえず事務局として独断で、選定させていただいた。

 アビリティガーデンは、ホワイトカラーのスキル開発の実態調査、研究開発を行う施設とある。

 なんのこっちゃ!!。要は、研修を行っているところ、研修プログラムを開発しているところだという。

 全国にたった一箇所しかなく、ここへ失業した方々が泊まりで研修しに来れるように(?!)と、宿泊施設がある。一泊4200円で、ビジネスホテル並みの施設がワンフロアあり、年間の稼働率は9.6%(!!)。

 所長が汗を拭きながら、「チョット、稼働率が低いので廃止を検討している。」とのこと。

 9.6%で「チョット」か!。大体、失業して離職中の人が、交通費払って宿泊代払って、泊まりで「研修」受けに来ると思うか!?。

 とんでもない計画の甘さである。ま、とんでもなさは、枚挙に暇はない。

 AGネットと呼ばれる、全国125箇所に衛星中継される研修プログラムは、一回あたりのコストは500万円ほどになる。研修プログラムコンテンツは年間1億8千万円で委託され、その先はNHKである。立派なスタジオは、二つのうちひとつは閉鎖されており、すべての機材も減価償却が終わりかけで、「閉鎖を検討中」という。また、「市場化テスト」に供した結果民間がプログラムを行うことになり、空いている部屋はその事務所として提供している。賃料は平米あたり1000円以下。

 蔵書が2万1千冊ある図書館も完備されており、職員は61名。厚労省の天下り先として名高き、雇用能力開発機構の職員であり、ご多分にもれず所長と部長は厚労省出身である。

 何なんだ!この、過剰さと無駄は!。

 まぁ、とことん予算委員会で追求する。

 さらに、一行は、潮見の雇用促進住宅のコーポラス潮見住宅へ。これは、今年の2月17日に私が予算委員会で追及したもののひとつだが、立派な都心の14階建てのマンションである。かつて、ここに厚労省などの職員が入居していた事実もあり、あわてて退去させた。

 一同、唖然。

 やはり、やりたい放題だったんだ。百聞は一見にしかず。実際に、建物などを見ると、税金や保険料などの無駄遣いの激しさに、怒りがこみ上げてくる。

 約3時間半の、現場視察で一同大いに気勢を上げることとなった。

 多くのマスコミが取材に同行してくれた。

 国会閉会で民主党が存在感を示せなかった分、何とか取り戻そうと、報道関係に松野代議士や蓮舫議員が尽力してくれたおかげで、それ相応の形になった。

 勢いつけて、与党の中途半端な案を粉砕だ。

特会改革チーム、現地視察第一弾!