文月

2006年7月4日 (火) ─

 あっと気がついたら、7月に入っていた。

 もうすぐ夏だね、とヒロコに言うと「あーっ、夏休みなんてだいっ嫌い!」との言葉。

 夏イコール夏休みっていうのは、「お母さん」の感覚なんだろうな。確かに、子どもたちも一日中家にいるから、おさんどんも大変だ。

 でも、夏を前にしたちょうどこの季節に、一年の半ばを過ぎたこのときにこそ、今年の目標は高すぎたのか?、あるいは自分としては不本意な経過だったかな?、などとかふりかえる時間を持つようにしたい。

 ちょうど、夏前の梅雨の季節で、外に出て元気に活動、ということが控えめになるようであればなおさら、ジッと机に向かうでもいすに腰掛けるでもして、しばし物思いにふけるのもイイかもしれない。

 旦那と奥さんはこうも感覚違うかなと考えながら、今年半分過ぎてお世話になった方々や疎遠となってしまっている方々に、ご挨拶が必要だなぁ、という結論に達した。

 さて、そこでどうしようかと考えていると、ふと7月の陰暦の呼び名、「文月」が目に留まった。

 七夕に、願いを込めて文をしたためる月ということから、文月。この季節に、少々不調法だが筆を執るのも良いかも知れない。

 なかなかお会いできていない人や、あるいは身近な方々であらためて言葉をかけにくい、などの時に手紙を書くのもいいものだ。

 ギラギラとした夏の前に、しばし立ち止まって文に想いを託す、そんなたおやかなときの過ごし方を、先人たちはこの月の名前に込めたのかもしれない。

 最初に書く手紙は、とりあえず誰に宛てるかがまた、課題となった。

文月