振り返りと新たな誓い

2016年12月31日 (土) ─

 今年は、新年早々の1月4日の通常国会召集。私は年明けから特命副幹事長として4月の衆議院北海道5区補選の担当者として、選挙対策実務に当たってきた。

 結果は惜敗となったが、当初は自民党候補圧倒的優位との下馬評の中、野党統一候補を擁立し、「野党VS与党の一騎打ち」という構図を作りだし、接戦に持ち込むことができた。また、ここで野党統一の成果と課題を知ることができたのは、参院選に向けての大きな収穫でもあった。

 一方、以前から取り組んできた野党結集のための調整が実り、3月末には民進党がスタート。補選後の5月からは、参院選に向けて動き出す。とくに、接戦とされた1人区については丁寧な対策を心がけた。

 奈良では残念ながら及ばなかったが、党として最重要と位置づけた選挙区では一つの選挙区を除き、すべて勝利を得た。

 しかし一方で、複数区含めて野党共闘の課題が更に浮き彫りになり、総選挙に向けて修正を迫られていることも実感。

 参院選後は、代表選があり、9月21日、蓮舫新執行部体制で2度目の選対委員長を拝命。就任当初から衆院選が近いとの判断の下、「候補者擁立」、「選挙対策」、「野党連携」の三点を、鋭意進めてきた。

 まさに、選挙に始まり選挙に終わった一年であった。

 そして現在、全力を注ぐのは党内候補者の底力の引き上げだ。候補者の全体の底上げを図り、民進党が全国での国民の不満の受け皿、希望の道標となれるように、最善を尽くしたい。

 また、引き続き生活に密着した課題にも取り組むつもりだ。特に、脱原発依存・自然エネルギー推進のための政策、汚染水問題始め東電問題も含めた福島第一原発事故対策、消費を向上させて景気回復を目指す消費税引き下げ政策、さらには安心のための年金改革の精緻化などは、私のライフワークでもあり、今後も発信を続ける。

 そして、通常国会では、天皇陛下の退位の法制度化が大きな論点となる。去る12月21日には、民進党の皇位検討委員会の事務局長として論点整理を取りまとめた。

 日本のはじまりの地、奈良から送り出して頂いた国会議員として、国会では、歴史や伝統を踏まえたこの国の在り方を問い、天皇陛下のお考えに寄り添う、かつ、国民の理解を広く得られる制度作りを目指したい。

 今以て、年明け国会での早期の解散もささやかれる中、選対委員長としての役割をしっかりと果たしつつ、国民の代表として、役割を果たして参りたい。

 一年間、ご支援いただいた皆様、心から感謝申し上げます。本当に、ありがとうございました。

 皆さん、良いお年を!

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