戦略変更

2015年8月8日 (土) ─

 岩手県知事選挙に立候補表明をされていた平野参議院議員が、昨夕、出馬断念の記者会見を行われた。

 事前の調査数値でも、調査が行われる度に現職との差が開く様相では、戦いそのものが厳しいと判断されたのだろうと推測する。

 そもそも、支援表明をしていた与党の中でも、知事選の敗退と、候補者が簡単に見つからない参院補選で二連敗ともなれば、厳しいとの見方が拡がりつつあった。

 一方、地元情報では、それでも平野氏を支援しているところからは、「99%出馬」の声も上がっていたが、昨年の福島県知事選以上に厳しい情勢と判断されたのだろう。

 昨年の福島知事選は、「滋賀ショック」と呼ばれる滋賀県知事選でのまさかの与党候補の敗退のあとの選挙であった。

 その流れの中で、自民党本部は立候補表明をすでにしていた新人候補を引きずり下ろして、結果の一本化、となったわけだが、今回は、政権支持率急落を受けての断念、もしくは与党からの突き放しによる断念ということで、昨年と状況はまったく違う。政権内の動揺が手に取るように伝わってくる。

 しかし、これで野党結集を図る起点とすべき国政選挙が残念ながらなくなってしまった。こうなると、新たに焦点化していかなければならないのは、11月の大阪の府知事・市長のダブル選挙となる。

 野党結集のための、シナリオもそう、簡単ではない。

 ここでは、戦略の立て直しが求められる。

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