巻き返しに意気盛ん

2009年1月23日 (金) ─

 今月内に閣議決定するとされている国家公務員制度改革の「工程表」原案が明らかとなったと22日、報道があった(http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090122k0000m010122000c.html)。

 「「天下りを根絶」の方針を明記」とあるが、何のことはない、いわゆる肩タタキ(早期退職勧奨慣行)を是正する必要があるとして、定年まで働けるようにするための専門スタッフ制度の構築に定年延長等を掲げているだけのこと。これで、あえて「天下り根絶」とは笑止千万。文言に惑わされてはいけない。

 そして驚くべきは「希望者については再任用」を堂々と謳ってまでいる。希望しない人っているのか?

 これらが、「定年まで勤務できる環境の整備、定年延長等の検討」として「天下りの根絶に対応した人事制度の構築」と称されているだけであって、逆に言えば、整備できなければ延々と天下りするってことだ。

 やるなぁ、官僚たち。巻き返しすごいな。どんどん、ノリを超えてくる。

 総理も担当大臣も興味ないと思って、何でも突っ込んでくるつもりのようだ。

 こうしている間も、密かに「渡り」が行われている。放ってはおけないし、おかない。

巻き返しに意気盛ん