再就職等監視委員会の二度目の不同意

2008年11月21日 (金) ─

 同意人事で民主党は不同意の意思表示。

 天下りバンク(官民人材交流センター)にあわせて設置される再就職等監視委員会の同意人事。これで、二度目だ。

 この同意人事、衆院は与党の多数で決するが、参院で否決されることになるから再就職等監視委員会は委員不在が実質確定したことになる。

 民主党は正式に、「民主党は、一貫して官僚の天下り根絶を訴えてまいりました。再就職等監視委員会は、内閣府に設置することが予定されている新組織でありますが、同委員会が発足しなければ、省庁あっせんによる再就職は直ちにできなくなるはずであります。したがって、民主党としては、いかなる人物であれ、同意することはできないことを申し上げます。政府は、こうした事態を真摯に受け止め、天下りバンクを含む制度設計を見直すべきであります」と表明した。

 とりあえず、これでこの同意人事をめぐる第二ラウンド終わり。さぁ、政府はこれから天下りバンクを設置して、空っぽの再就職等監視委員会のままで、天下りあっせんをどのようなかたちで行おうとするのか見ものだ。

 民主党の不同意のせいで、官民人材交流センターの監視ができなくなりずさんな状態が生まれるとプロパガンダでもするのだろうか。

 そもそも今の制度に問題があると、昨年来より指摘してきた。民主党の主張に、どう対抗するのか。天下り問題は、まさに改革の一丁目一番地だ。

 そして、昨年否決廃案となってしまったが、あらためての「天下り根絶法案」の準備もすでに整っている。最終の調整を政調三役会ではかり了解を得た。

 闘う用意はできているが、あとは内閣人事局を含む公務員制度の改革状況をつぶさに監視し指摘していかねばならない。

 ワーキンググループ会議のあとの顧問会議での結論もいい加減な報告をしているので来週は内閣委員会でしっかり質す。

 ホントに官僚たち、油断も隙もない。与党政治家もボケボケしてると、あっという間に骨抜きどころか、魚が肉に化けちゃうぞ。

再就職等監視委員会の二度目の不同意