二番手で

2009年2月5日 (木) ─

 予算質疑本番。二番手。

 今回の質疑では、「道路特定財源の一般財源化」という大テーマの中で、昨年の中期計画の見直し、新需要推計による事業の見直しについて、詳細に確認することが主旨。

 その中で、われわれの考えるところの「社会資本整備」とはどういうものかというさらに大きなテーマを今予算審議で明らかにしようとするもので、当然民主党の主要政策である「高速道路無料化」を主軸においての質問を、今後行うことになる。

 昨年の閣議決定で、中期計画、需要推計の見直しとそれによる平成20年度予算の執行に反映することが決まった。このことを確認したうえで、平成20年度予算執行で反映を行っているかを問うた。金子大臣の答弁は「財務省と実施の評価」を行っているというもの。

 公共事業は、法令で「事業評価」によってその執行の是非が決定される。「事業評価」は3種類。新規事業採択時評価と再評価、完了事後評価。

 新規の「事業評価」でB/Cが1以上のものが事業化決定されると、その後10年間は「再評価」されない。つまりこの間は、財務省との「実施計画の承認」だけで予算執行が進む。

 少なくとも20年度予算執行分の事業は新需要推計による「事業評価」は行われていない。金子大臣の答弁は、完全にはぐらかしたものでしかない。そしてこれは、明らかに閣議決定違反だ。

 そして、平成21年度予算で4月以降に執行されるものすべてについても新需要推計による「再評価」は行われない。そういうルールになっているのである。道路整備が、いかに恣意的に国交省と族議員によって為されてきたかの証左である。

 そして、その上で平成20年度に執行された「箇所付け」事業について評価をの算を行った。少なくとも、昨年度だけでも1012億円の事業がB/C<1.0で見直しが必要という結果が出た。

 相変わらずである。

 何のことはない、こうして「厳格にやる」などという答弁は実態を伴わないのである。「やるやる詐欺」が言い過ぎかどうかは別にして、政府が言ったことと、少なくとも国民が理解するであろうこととは天と地ほどの差があるということだ。そして、このことをわかって、政府(官僚と族議員)は発言しているのである。

 金子大臣の答弁のあいまいさで、審議が膠着してしまったことは反省点。切り替えて麻生総理に振り向けた方がよかったとは思うが、どうしても担当大臣の答弁を押さえておきたいという気持ちが勝ってしまった。

 理事や国対幹部の期待に十分応えられなかったかもしれないと反省。

 会館に戻ると、共に二晩過ごしてくれたインターや奈良事務所秘書ら9人の面々が待っていた。人海戦術で、何とか試算結果を間に合わせてくれた。緻密な計算、膨大な資料からのピックアップなど気の遠くなる作業。もちろん年末年始不休でやってくれた国会秘書も含めみんな本当によくがんばってくれた。全員に、ありがとうと言葉をかける。試算の労力等で消耗し、プレゼンテーション部分の詰めが不十分となったことを反省。

 二晩徹夜、フラフラで宿舎に戻る。そのまま、倒れこむ。

 朝、目覚めると、たくさんの見知らぬ全国の人たちからの激励メールが届いていた。

二番手で