二度目の挑戦

2006年2月15日 (水) ─

 今日の質疑は、昨年の3月11日に財務金融委員会で行った「日本振興銀行」問題についてだった。

 昨年の3月、銀行予備免許申請時まで金融庁顧問だった木村剛氏がそのまま銀行の役員となりそして代表執行役員に就いていく過程に対して、疑問を呈した。

 当時の伊藤金融担当大臣は、「違法ではない。」と一刀両断だった。前任の竹中金融担当大臣と腹心の伊藤大臣、顧問の木村剛氏とそして五味金融庁長官と、その関係が取りざたされている中、時宜を得た質疑だと思ったのだが、そのまま報道にも付されずに終わってしまった。自らの質疑力の不足を恥じた。

 しかし、その後、私が質疑を行った3月11日のわずか2日前、木村氏の親族が経営する会社への有利な条件での融資が、未上場の自行株(日本振興銀行株)を担保に行われている事実を知るにつけ、このような情実融資が看過されるようでは日本の金融行政は死んだも同然だと憤っていた。

 しかし、チャンスは来た。予算委員会。再度、閣僚に質すチャンスはやってきた。

 際限なき裁量行政を許してはならない、との想いから必死の質疑だった。

 当時の金融担当大臣である竹中総務大臣と与謝野金融担当大臣を呼んでの質疑。

 与謝野大臣の顔色が変わる。竹中大臣は引きつっている。

 勝負どころ。

 金融庁顧問の木村剛氏が銀行免許申請を行う側の役員であることが、「透明性の高い信頼ある金融行政」を実現しようとする「金融改革プログラム」の実現にどう結びつくのか!?。

 与謝野大臣の答弁が、行き詰る。結局、松野理事からの指示もあり、時間を延長しての質疑。与謝野大臣の答弁が最後に翻る。「虚偽答弁!。」、と場内が騒然となる。

 議事録精査、という委員長の裁定により、収まる。

 まだまだ、混乱は続きそうな気配の予算委員会である。二度目の挑戦は、一矢報いることができたかもしれない。

二度目の挑戦