事実の確認

2005年11月30日 (水) ─

 衆院国土交通委員会では正式に、「構造計算書偽装問題」と称して今朝早くから、現場視察を行い午後からは参考人質疑を行った。

 現場視察は、25日に党の視察団で訪問した茅場町のビジネスホテル「京王プレッソイン茅場町」と、建設中のマンション「セントレジアス船橋」の二件。それぞれ木村建設、ヒューザー、姉歯建築士、イーホームズと今回の関係者が関わっている物件である。

 現場視察の朝のバスの中で、テレビ入り(生中継)を初めて知る。そうか、生中継か!。誰にも言ってなかったな!。まぁ、仕方ない。

 昼前、早めに国会に戻る。午後は1時半から質疑。テレビ入りで、マスコミもすごい騒ぎだ。長妻NC国交担当の後の2番手で質疑に立つ。

 今回の問題のポイントは、二点。

 それは、このような偽装防止のための制度設計をどのように行っていくべきかということと、被害者となられた方々にどのようなセーフティネットを考えていくべきかということである。

 そして、そのためにはしっかりと「事実」を把握することがまず最も重要と考える。

 事象としての「事実」は一つである。様々な、主観によって語られる「事実」は時に誤って伝えられる。だから、そこに「虚構」が生まれ、「真実」の価値が尊ばれる。しかし、繰り返し申し上げるが、事象としての「事実」は一つである。

 私はかつての会社経営の中でも、多くの多様な意見に対して、何が正しいかを「事実をもって語らしめる」べきであると訴えてきた。「事実=ファクト」の持つ強さを、訴えてきた。

 今回の質疑のコンセプトも、これ一本だ。参考人の発言から、事実を確認し、事象に潜む問題の本質をあぶりだすことが使命だと考えた。

 内容についてはご意見あるかと思うが、ロジックを重視していく質疑のスタイルは変わらない。

 テレビ的には扇情的でなく派手さもなくて、あまり面白いものではないかとも思うが、私は愚直にこれでいく。

事実の確認