一斉の「5年の総括」

2006年5月17日 (水) ─

 政調副会長として各部門の担当をするのだが、そのうちのひとつの部門役員会に出席する。

 そこでの議論として、「法案審査に追われてしまってはダメだ。」との指摘があった。

 確かに国会終盤に向けて延長論議がなされる中、数多ある法案の審査状況は、国対的には極めて重要な要素となる。そして、委員会ではその法案審議をどのように進めるかで、与党を追い込もうと必死になる。対案を用意するのか?、審議入りを了承する代わりに日程を大幅に取るのか?、スキャンダル処理をどうするのか?、など法案審議そのもの以前の駆け引きもそこに出てくる。

 しかし、あえてこのタイミングで、「法案に追われるな!」の意見は極めて貴重だ。

 では、何をしろというのか!?。

 それは、「一般質疑」などで小泉改革の総括を各部門で行うべきだとのことだった。

 小泉総理の最後の国会である。もう、次の国会で小泉総理の行ったことを指摘しても、どうすることもできない。だから今この時期に各部門でそれこそ一斉に総括すべきなのだ。

 確かに、予算委員会が開かれないこの状況では各委員会の一般質疑の時間で行うしかない。

 総理の出席を求めるのは難しいかもしれないが、それでも各部門の委員会議事録にしっかりと刻んでおく意味は深い。

 「なるほど!」と、納得しながらご意見を伺った。

 結局、小泉総理の執政について、与党の行う「ただただ賞賛」だけが残ってしまっていいのか!?、という問いかけはしっかり受け止めなければならない。

一斉の「5年の総括」