パワーポジション

2008年11月13日 (木) ─

 前職や新人候補の仲間がポツポツと上京し出す。

 ひたすら解散総選挙を信じて地元活動を続け、それこそ精根尽き果てるまでに走り続けてきた仲間たちがこの状況で不安を感じ出すのも無理はない。

 疲労をにじませながら真剣に「選挙は相当延びますかねぇ?」と訊ねられるとつらいものがある。永田町から離れていると空気がわからないために、ついつい焦りが生じるというものだ。

 麻生総理の支持率低下を受けて、永田町の雰囲気を確認しに来る仲間がこれからも増えることだろう。仲間の気持ちが痛いほどわかるが、僕は僕の感覚で正直に「当分なさそうだ」と答える。

 そうですか、と力なくうなずく姿には脱力感すら表れている。

 そんな中、全力で走る必要はないけどまぁ、ウォーミングアップは済んだんだからあとはパワーポジションでいつでも動けるようにしとくことだよ!と伝える。

 パワーポジション?とキョトンとされることもあるが、パワーポジションは運動の基本姿勢だ。

 股関節を折りたたんでひざを軽く曲げ身体の重心がいわゆるタンデンに収まる姿勢。軽くかかとを浮かせ、母趾球に重心を乗せながらリラックスしたかたち。

 瞬時の身体移動を可能とする姿勢だ。

 パワーポジションを取りながら、いかに身体を動かしていくかということをそれぞれの競技の特質に合わせて行うのがトレーニングの基本。

 選挙も同じ。準備は整ったはずだ。もう十分温まった。

 あとは、パワーポジションでリラックスさせておくこと。実際の戦いのときに、俊敏な動きがいつでもできるように。

 そして僕はといえば、パワーポジションからスパーリングを続ける。

パワーポジション