アタシの子

2008年2月2日 (土) ─

 奈良にいるとき。

 毎夜、末っ娘のプッチは、枕を抱えて「ウーン、今日はどこに寝ようかなぁ…」と寝室を訪れる。

 「ハイ、プッチここへおいで、パパと寝よう。」と声をかけるのだが思わせぶりに、「ウーン、やっぱりヒナちゃんのとこ。」と言ってドアを閉める。

 しばらくすると、ケンカでもしたのかベソかきながらまたやってくる。「どうしたの、大丈夫?、ほらここで寝なさい。」と言って布団をめくるのだが、「やっぱりおばあちゃんのとこ。」と言って出て行く。

 もう小2だもんな、仕方ないか、とブツブツ言ってると「だめねぇ、完全になめられてるわよぉ」と造顔マッサージ中のヒロコにたしなめられる。

 そうだね。ある意味もてあそばれているのかもしれない。

 ウーン、一緒に寝て欲しそうな、父親の心をもてあそぶかぁ…おっそろしぃのぉー…女は!と呟くと、すかさずヒロコは振り向いてのたまった。

 「だってアタシの子よ!」

 参りました。

アタシの子