かたちだけの閉会

2006年12月19日 (火) ─

 先週末の内閣不信任案否決で、実質国会は閉会だった。不測の事態を考慮して、与党は4日間の会期延長を可決したがそのうちの2日は土日。実態としては、延長の意味は何もない。

 そして、今日は各委員会においてそれぞれの継続案件などの処理と閉会本会議。85日間の臨時国会の終わりである。

 しかし、盛り上がりのない臨時国会だった。

 ま、予算審議がないときの臨時国会というのは大体こうなるパターンが多いのだが、去年はそれでも郵政解散を受けての激しい選挙後に、郵政民営化法案の再提出でそれなりに盛り上がりをみせた。また、閉会中には耐震強度偽装問題が発覚し閉中審査が行われるなど年末にかけても国会が続いた。国会論戦で党の存在感を示すことができたように思う。

 転じて今国会。安倍内閣に替わり、政府に問題がないわけではないのに、この開店休業状態というのは野党第一党の民主党としては大いに反省しなければならない。

 同僚議員とも話すのだが、よく新聞の論説などで「提案型」政党になれと苦言を呈されることが多いが、もちろんそのことも十分取り組みながらも現実はわれわれは政府提出法案についての「リアクション」政党としての立場を自覚して行動すべきだと思う。

 提案にエネルギーを割いても実現はしない。もちろん基礎体力として政策を詰めることは重要なのだが、肝心の政府案への打ち返しにチカラが入らなかったりしては元も子もない。

 そして、最近、この打ち返しの力不足に愕然とする。今、党の中で何が足りないのか?、危機感持って取り組む必要がある。

 この85日間は、来年への課題を浮き彫りにした。そして、自身の課題も明らかとなった。

 来年の19日が常会の招集日だと噂されているが、閉会期間は1ヶ月しかない。地元活動と参院選挙の準備活動と予算委員会の弾込めで手一杯になる。

かたちだけの閉会